Hallicrafters SX-28Aについて
1941年にハリクラフターがそれまで作り続けていたスカイライダーシリーズを一新し
スーパースカイライダーとして発表したのがこちらのSX-28でした。
一般向けとして発売されたものだったのですが、当時の情勢によって軍用に起用され、SX-28Aというモデルに改良されました。
当時としてはとても先進的なデザインを持ち、パネルのハイチやケースのモールなど、いたるところにSX-28は拘りを感じさせる物でした。
使用している真空管は出力と整流を除いてメタル管で統一されています。回路についても非常に最新鋭な内容で、現在の受信機の作りに近いものとなっていました。
まず、3.0~43.0MHzの4バンドは高周波増幅2段で、0.55~3.0MHzの2バンドは1段増幅となっています。
本体をよく見てみるとコイルが4本しかないのが確認できます。
こバンドスプレッドは電気的スプレッドを使用しているようで、大型の4連バリコンとスプレッドバリコンを使用し、その狭間に真空管を4本置かれています。
これによってバリコンとシャーシ下のコイルたちに対して真空管の放熱が集まり、暖気が早まりすぐに使用できるように考慮がされています。
SX-28Aは回路・見た目の部分でも実にハリクラフターらしい受信機となっております。
AVC回路から弱い信号を見つけて受信を行うというより、ある程度の強い信号を連続して聞くといった使用方法がメインのリグとなっています。現代のように局が多いアマチュアバンドを聴くというのにはあまり適さない受信機でもあります。やはりあまりアマチュア無線家が少なかった、古きよき時代の受信機であることは確かです。
SX-28Aの買取額
現在の相場としては、しっかりと動作するもので6万円~10万円、壊れていたり不良箇所がある場合には1~3万円が買取値の相場となっております。
その他、軍用に限らずアマチュア向けの製品も買取中です。
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